「誰かのために生きる」から「自分の人生を選ぶ」。悩みを人生のギフトに変える生き方。

自己愛コーチ・自分を愛する心のサロン香音〜kanon〜
竹内ひさこさん

家族のために、子どものために。
誰かのために一生懸命生きることは、とても美しい。

けれど、いつしかその優しさが「自己犠牲」に変わり、
自分自身をすり減らしてしまっていることはありませんか?

富山県で5人の子育てを経験しながら、
「自分を愛する心のサロン香音〜kanon〜」を運営する竹内ひさこさん。

自己愛コーチとして、子育てや人間関係、仕事に悩む人たちが、
自分の気持ちと向き合い、自分らしい人生を選べるようサポートしています。

かつてのひさこさんも、子どもたちのために自分の時間や気持ちを後回しにしてきた一人でした。
そんな彼女の生き方を大きく変えたのは、子どもの不登校と、ある言葉でした。

自分を大切にすることから、家族との関係も、働き方も少しずつ変わっていく。

ひさこさんが自分の人生を見つめ直し、
その気づきを誰かを支える力へと変えてきた歩みと、
これからつくりたい未来について伺いました。

目次

子どもの言葉が、生き方を見つめ直すきっかけに

「それまでの人生を根底から覆されるような衝撃でした」

家族のためにとこれまで頑張ってきたからこそ、
お子さんが口にしたある言葉が、大きな転機となりました。

「どうして、こんなことが起きたのだろう」
「何がいけなかったのだろう」

その答えを探すように、潜在意識や心の仕組みについて学び始め、
そこで気づいたのは、自分が正しいと信じてきた生き方が、
自分自身を苦しめていたのかもしれないということでした。

「私が我慢すれば、周りがうまくいく」

自分のやりたいことがあっても、子どものため、家族のためと後回しにする。
忍耐や我慢を重ねることが、幸せな未来につながる、そう信じてきました。

けれど、学びのなかで出会ったのは、それまでとは違う考え方。

「忍耐や我慢の先には、忍耐や我慢しかない。
今の自分を満たして、ワクワクすることが未来につながっていくんだよって言われたときに、私、どれだけ自分を我慢させてきたのって思ったんです」

家族を大切にすることと、自分を犠牲にすることは同じではない。
本当は何を感じ、何を望んでいたのか。
ひさこさんは、自分自身と向き合うことから始めました。

「今日、私は何を食べたい?」小さな問いから、自分の人生を取り戻す

自分を大切にする必要があるとわかっても、
どうしたらいいのかわからない、ということありませんか?

ひさこさんご自身も

「子どもの夢を叶えるサポートをすることが私のやりたいことだ、と思い込んでいたんです。
でも、それは自分の本心ではなかったんだなと気づいたんですよね。」

その気づきから始めたのが、
「今日、私は何を食べたい?」
と自分に問いかけることだったと言います。

スーパーでは、子どもや夫が食べるものを考えるのが当たり前になり、
自分が好きだったものも、いつの間にか選ばなくなっていました。

食べたいものが浮かんでも、「うちは人数が多いから無理」と考えてしまう。

「自分で自分にダメって言ってるんだ、って。
じゃあ、これを許可してみたらどうなるんだろうって考えたんです」

大切なのは、欲しいものをいつも買うことではなく、
欲しいと思った気持ちを最初から否定しないこと。

「これを食べたいんだね」と、まずは自分の気持ちを認めてあげる。
実際に行動に移すかどうかは、そのあとに考えればいい。

そんな小さな自己対話を重ねるうちに、少しずつ自分の「好き」や「やりたい」が見えてきたといいます。
そして、その小さな積み重ねが、着物ショーやファッションショーへの参加など、ひさこさん自身の新しい挑戦にもつながっていったといいます。

「自分でやりたいことを選んでいいんだなって。
自分で選ぶって、こんなにも嬉しいことなんだって、初めて感じたんです」

自分の人生を自分で選ぶことは、大きな決断から始まるとは限りません。
今日、何を食べたいのか。本当は何をしてみたいのか。
日常の小さな問いかけが、自分の気持ちを取り戻す第一歩になるのかもしれません。

自分を大切にすることで、家族との関係も変わっていく

自分の気持ちを大切にするようになったひさこさんには、家族との関係にも変化が生まれました。

以前は、自分のやりたいことを伝えると、家族に否定されるのではないかと思っていたそうです。
けれど、実際に口にしてみると、思っていた以上に自然に受け入れてもらえました。

「誰も反対していないのに、私が自分で『そんなことをしたらダメなんじゃない』って思っていたんです」

そして、この気づきは、子育てにもつながっていきました。

「子どもがやりたいことを打ち明けてくれたとき、親として心配になることもあります。
それでも、自分が「やりたいことを選ぶ喜び」を知ったからこそ、
子どもの気持ちにも耳を傾け、対話を重ねながら、できるだけ本人の意思を尊重するようになったんですよね。」

そう嬉しそうにお話してくれたひさこさんの表情からは、
自分の人生を選び始めた彼女だからこその、
ゆとりと子どもの人生をその子自身のものとして受け止める大きな愛を感じました。

「悩みをギフトに変える」という考え方には、きっとこれまで多くのことと向き合ってきた彼女の経験から得た気づきが込められているのだと感じました。

自分との関係が変わることで起きたクライアントさまの変化

自分自身と向き合い、生き方を変えてきた経験を、かつての自分と同じように悩む人にも伝えたい。
そう思ったことが、自己愛コーチとして活動するきっかけになりました。

「一生懸命やっているのに、空回りしている人っていっぱいいるし、私もそうだった。
ちょっと方向が違うだけなんだよって伝えたいと思ったんです」

ひさこさんのセッションで印象的なのは、
クライアントの変化が、日常のささやかな場面に現れることです。

例えば、

離婚を考えるほどに悩んでいた女性が自分の気持ちを認め、
言葉にできるようになったことで、ご主人との関係が良好になった方、

職場の人間関係に強いストレスを感じていた女性が、
毎日、仕事を終えたときに自分へ「今日もよく頑張ったね」と小さな習慣を続けるうちに、職場の人たちへの見方が変わり、やがて自分が本当にやりたいことを見つけた方。

自分を大切にできるようになると、周囲の言葉に振り回されにくくなり、人との関わり方も変わっていく。
ひさこさんが大切にしているのは、そんな自分の内側から生まれる変化なのだと、まっすぐに伝えてくださいました。

立ち止まる勇気を持つということ

自己愛コーチとして活動する今も、仕事と家庭のバランスを模索し続けていると教えてくださいました。
これまで何でも自分で引き受けてきたからこそ、家事を手放したり、人に頼ったりすることは、今も挑戦の途中。

子どもの頼みに応えてあげたい気持ちと、自分のやりたいことを優先したい気持ち。
その両方を大切にするために、「今の私はどうしたいのだろう」と立ち止まるようにしているそうです。

子どもたちには、してほしいことがあるなら、できるだけ3日前には伝えてほしいとお願いすることもあるといいます。家族か自分か、どちらかを犠牲にするのではなく、お互いの気持ちを伝えながら、ちょうどいい関係を探していく。

「自分の気持ちと行動を一致させていくことに挑戦したいんです」

自分を大切にすることを伝えるからこそ、まずは自分自身が実践していく。
完成された誰かになるのではなく、自分と向き合いながら、少しずつ選択を重ねていく。

ひさこさんの働き方には、そんな等身大の姿勢が表れています。
だからこそきっとひさこさんの元に来る方は安心して、お話ができるんだろうとも強く感じました。

富山の女性が、自分の人生を選べるように。
安心して自分に戻れる場所をつくりたい

ひさこさんがこれから届けたいのは、自分を大切にする方法だけではありません。
自分の気持ちに気づき、自分を信じ、自分の人生を選べるようになるためのきっかけです。

家族のために頑張ることが当たり前になっている人。
自分の気持ちを後回しにしていることにさえ気づいていない人。

そんな人たちが、自分自身の気持ちに気づける場所をつくりたい。
その思いから、新たに挑戦しようとしているのが「香音カフェ」です。

誰かに話を聞いてほしいときは、話をしてもいい。
自分の気持ちを整理したいときは、静かに過ごしてもいい。

何かを解決しようとしなくても、無理に前向きになろうとしなくてもいい。
どんな自分でも、安心してそのままでいられる場所。

「人は、安心安全な場所で変わっていくと思っているんです」

学びの場で、何を話しても否定されずに受け止めてもらえる
安心感を経験したからこそ伝えられる空間がそこにはある。

体が疲れたらメンテナンスするように、心もメンテナンスすることが当たり前になってほしい。
富山で暮らす女性たちが、誰かのために頑張るだけでなく、自分自身の人生も大切にできるように。
ひさこさんは、安心して自分に戻れる場所をつくっています。

最後に——悩みを「ギフト」に変える

最後に、今悩みを抱えて一歩踏み出すことを迷っている女性にメッセージをお願いしたところ

「今、抱えている悩みやしんどいと思うことは、
絶対にその人を幸せにするために起こっていることだと思うんです。

ただ、そこには少しだけ、違う角度から見ることが必要なのかもしれません。
あなたの悩みは、絶対にギフトになっていくよ。

もう十分に頑張ってきたよ。あなたはあなたのままで大丈夫。と伝えたいですね。」

誰かのために頑張ってきた人生から、自分の気持ちも大切にできる人生へ。
自分を愛することは、自分の人生を自分で選び直すこと。

ひさこさんの歩みは、私たちにそんな生き方の可能性を教えてくれました。

編集後記

誰かのために頑張ることが当たり前になっていると、
自分が本当はどうしたいのか、わからなくなってしまうことがあります。

私自身も、目の前のことに一生懸命になるあまり、自分の気持ちを後回しにしてしまうことがあります。
ひさこさんのお話を伺って印象に残ったのは、「今日、私は何を食べたい?」という日常の中ですぐに取り入れることができる小さな問いかけでした。

自分を大切にすることは、何か大きなことを始めたり、今の生活を変えたりすることだけではない。
まずは、自分の気持ちに気づき、その思いを否定せずに受け止めてあげることから始まるのかもしれません。

誰かを大切にするように、自分のことも大切にする。
そんな小さな積み重ねが、自分らしい生き方につながっていくのだと感じました。

この記事が、あなた自身の心に耳を傾ける、小さなきっかけになればうれしいです。

PROFILE

竹内ひさこ
自己愛コーチ・自分を愛する心のサロン香音〜kanon〜運営

Instagram:https://www.instagram.com/natural_aroma_oto/

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