TALIS運営メンバー
一般社団法人日本EQラボ協会
代表理事 中村友美さん
「女性がもっと生きやすくなるために、内側からサポートしたい」
そんな想いから心理学に目を向け、EQ(感情知能)の学びへと進んだのが中村友美さん。
現在は一般社団法人日本EQラボ協会の代表理事として、全国の女性講師たちと共に「女性性×EQ」をテーマに活動されています。
協会では、47都道府県に1人ずつ女性講師の代表を配置するプロジェクトを進行中。
2024年10月のスタートからわずか数ヶ月で9県に代表が誕生し、来年には38県を目指しているそうです。
「女性が自分の感情を大切にしながら生きる力を育てたい。それが私の使命だと思っています。」
そう力強く伝えてくれました。
起業の原点とEQとの出会いは“フェムケア”
起業の原点は2021年、コロナ禍の真っ只中。
中村さんはオンラインでフェムケア(女性のデリケートゾーンケア)の事業をスタートしました。
半年で300人以上の女性が相談に訪れ、数多くの悩みに向き合う中で気づいたのは
「根本にあるのは心の問題」だったといいます。
「身体の不調の多くが、心のあり方と深くつながっている。
だからこそ、外側のケアだけでなく内側のケアが必要だと思ったんです。」
そんな時に出会ったのが「EQ」
感情と向き合う学びに共感し、そこから中村さんの人生は大きく動き始めました。
起業と家族の関係性
社団法人を立ち上げる過程では、妻・母・経営者という3つの顔を持つ中で、時間のやりくりに苦労した時期もあったそうです。
「最初は夫も起業にあまり良い印象を持っていなかったんです。
でも“結果”を出すことで、少しずつ理解してくれるようになりました。」
仕事でも家庭でも、“言葉でなく行動で伝える”。
どんなに忙しくても家事や子育てをおろそかにせず、
その姿勢が家族の信頼を生み、いまでは誰よりも応援してくれる存在になったといいます。
富山での再スタート
2024年3月に茨城から富山へ戻り、5月に社団法人を設立。
地元に知り合いがほとんどいない中、積極的に地域の事業者とつながり、そこから新しいご縁とお仕事が生まれていきました。
「最初は人脈ゼロでした。でも動けば出会える。
人との出会いが、新しい景色を見せてくれました。
富山や石川で頑張る女性たちと出会えたのは、本当にうれしかったですね。」
そう語ってくれる中村さんの笑顔からは
やると決めたら動くという強さと、女性をよりよくしていくというやさしさが溢れていました。
自分を整えるための”パワースポット”の存在
「とにかく走り続けるタイプ」と話す中村さん。
しかし体が悲鳴を上げたことをきっかけに、“整える時間”の大切さを痛感したといいます。
「楽しいからこそ走り続けられる気持ちとは裏腹に
左半身が激痛になったり、耳が聞こえにくくなったり…。体は正直ですね!」
このことから今では瞑想や、自分のための時間を大切に。
特に夜、子どもたちと本を読んで一緒に眠る時間が「自分にとってのパワースポット」だそうです。
ついつい頑張りすぎるからこそ自分を整える時間も大切にしてください。
と、経験したからこそ伝えられる言葉の重みを感じました。
これからの挑戦——日本から世界へ
中村さんの次なる舞台は「世界です!」と語ってくださり
東南アジアを中心に、海外での女性活躍支援事業を始動しています。
「マレーシアでの展開も始まっています。
世界中の女性たちが、自分らしく輝ける場を作っていきたい。
子どもたちにも、いろんな世界を見せたいんです。そのためにできることをしていきます。」
読者のみなさんへのメッセージ
私も最初は自分に自信がなかったんです。
でも、“いつか何かやりたい”という気持ちにアンテナを張っていると、
チャンスや人が自然とつながってくる。
『私なんか…』ではなく、『私、こんなことしてみたい』って思いながら
日々を過ごしてみてください。
編集後記
どんな困難も、行動と信念で乗り越えてきた中村さん。
彼女の言葉からは、女性が自らの力でやわらかく、だけど自分の未来を自分で選んでいくための強さと
“整える”ことの本当の意味を感じるあたたかな魅力を感じました。
そして何より。自分の信念をまっすぐに立てることの大切さを感じさせていただきました。
ありがとうございました。
PROFILE
中村 友美
一般社団法人日本EQラボ協会代表理事
Instagram:https://www.instagram.com/tomominofficial/
Website:https://tsuku2.jp/eqlabo

